2025.12.29
- サロンワーク
【LIPPS HAIR ACADEMY BLOG vol.6】ミディアムレイヤー

LIPPS HAIR ACADEMY BLOGとは
MENS/HAIR STYLEでは、日々現場で活躍する美容師の皆様に向けて、トレンドヘアの技術解説やカット理論、スタイリングノウハウをお届けする【LIPPS HAIR ACADEMY BLOGシリーズ】を開始いたしました。
このシリーズでは、LIPPS がLIPPS HAIR ACADEMYにて発信しているメンズヘアのPOINTを少しご紹介していきます。
現場ですぐに活かせる知識を深め、技術向上とお客様へのデザイン提案の幅を広げる一助としてご活用ください。
目次
■LIPPS MEDIUM LAYER | ミディアムレイヤー
・ミディアムレイヤーとは
・【POINT】特徴とデザインスタイル
・【魅力】ミディアムレイヤーが人気の理由
■ミディアムレイヤーの施術プロセス
・ヘアカット
・ドライ / アイロン
・スタイリング
■まとめ
■LIPPS HAIR ACADEMYとは
LIPPS MEDIUM LAYER | ミディアムレイヤー
ミディアムレイヤーとは
ミディアムレイヤーは、ミディアムレングスをベースに、トップ〜全体にレイヤーを入れることで、動き・軽さ・立体感を出したメンズヘアスタイル。重く見えがちなミディアムヘアにレイヤーを加えることで、自然な束感や抜け感が生まれ、「大人っぽさ」と「トレンド感」を両立できます。
長さを活かしながらも清潔感を保てるため、カジュアルからきれいめ、ビジネスカジュアルまで幅広く対応できる、今注目のメンズ髪型です。
【POINT】特徴とデザインスタイル
特徴
- ミディアム特有の長さを活かしつつ、レイヤーを入れることで軽さと動きがプラスに。
- スタイリング次第で、ナチュラルから色気のある印象まで幅広く演出可能。
- 伸びてきてもシルエットが崩れにくく、日常的に扱いやすい。
デザインスタイル
- ナチュラルなミディアムレイヤー:レイヤーを控えめに入れ、落ち着きのある大人な印象に。ミディアムスタイルが初めての方にもおすすめのスタイル。
- 動き重視のミディアムレイヤー:トップ〜サイドにしっかりレイヤーを入れ、束感と立体感を強調したトレンド寄りのスタイル。
- 雰囲気のあるミディアムレイヤー:前髪をやや長めに残し、毛流れを活かすことで、落ち着きと色気を感じさせるスタイル。
【魅力】ミディアムレイヤーが人気の理由
・幅広い顔型・髪質に対応できる
レイヤーによってシルエット調整がしやすく、丸顔・面長・ベース型など幅広い顔型にフィット。
直毛・くせ毛を問わず、質感コントロールがしやすいのも魅力。
・トレンド感と大人っぽさを両立できる
ミディアムの長さが持つ落ち着いた印象に、レイヤーの動きで今っぽさをプラス。
派手になりすぎず、自然にこなれた雰囲気を演出できる。
・スタイリングの幅が広い
ナチュラルな毛流れから、束感・外ハネ・ラフな動きまで自在にアレンジ可能。
ワックス・バーム・オイルなど、スタイリング剤の選択肢も豊富。
・横顔やバックスタイルも美しく見える
レイヤーの重なりによって奥行きが生まれ、どの角度から見てもバランスの取れたシルエットに。
写真でも立体感が伝わりやすく、SNSとの相性も高い。
・学生から社会人まで取り入れやすい
清潔感とトレンド感のバランスが良く、年齢やシーンを問わず対応可能。
校則や職場規定に合わせて、長さや軽さを柔軟に調整できる点も支持される理由。
ミディアムレイヤーの施術プロセス
動画での簡単解説はこちら⇒Instagram
ヘアカット
肩につくかつかないかの長さでカットし、サイドからトップにかけてグラデーションレイヤーを入れることで、フォルムを丸み・くびれ・ハネに作っていきます。

まずは、アウトラインからカットしていきます。
しっかりコーミングをし、ダウンステム・ノーテンションでカットします。

サイドもバック同様、ノーテンションでボブラインをしっかり見つけて前上がりにカットしていきます。

逆サイドも切り終えたら、必ず下に落として両サイドの長さをチェックしましょう。

上部のブロッキングを外しアウトラインに合わせてカットしていきます。

フロント~トップ~バックと切り進めていきます。
ドライ / アイロン

ドライ工程に入ります。
今回、ネープはくびれるようにダウンステムにし、肩上で跳ねるようイヤートゥイヤー付近へフォワード気味のダウンで乾かします。
後頭部・サイドは放射状に立ち上げ、丸みを出していきます。

ドライが終わったらアイロンを入れていきます。
まずサイドからアイロンを入れ、内巻き外巻きを組み合わせ毛先に外ハネも入れて構成してきます。

バックアンダーは、正面から見た際にハネがしっかり分かるよう、後ろに流さず首に沿わせて外ハネを入れます。
バック2段目は、リバースやフォワードの動きを加えて表情をプラス。
イヤートゥイヤー側は、後方に流れすぎないよう注意します。
スタイリング

ドライが完了したらスタイリングに入ります。
今回は全体にスタイリングバームを使用し、薄くまんべんなく指で手くしをとおすようにしていき指通りや扱いやすさツヤ感を出し、操作性を良くしていきます。

毛先側は少しセット力のあるワックスを使用して調整していきます。
ネープから毛先につけていき、毛束をほぐして正面からみたときの外ハネ・くびれをしっかり作っていきます。
⇩仕上がりイメージはこちら


まとめ
ミディアムレイヤーは、ミディアム特有の長さを活かしながら、レイヤーによって動き・軽さ・立体感を加えられる、汎用性の高いメンズヘアスタイルです。
フォルム設計とレイヤーの入れ方を意識することで、重さを残しつつも抜け感のあるシルエットが作れ、ナチュラルから色気のある印象まで幅広く表現できます。
毛流れ・束感・丸みをコントロールしながらカット・スタイリングを行うことで、伸びても扱いやすく、どの角度から見てもバランスの取れた仕上がりに。
ぜひミディアムレイヤーのカット技術を習得し、お客様一人ひとりにフィットする、トレンド感と大人っぽさを兼ね備えたスタイル提案に活かしてみてください!
LIPPS HAIR ACADEMYとは
社員教育を一新。アカデミー制度、始動。
LIPPSは2015年から、「LIPPS HAIR ACADEMY 」という独自のプログラムで社員教育を行っています。
LIPPS HAIR ACADEMYでは週1回講習日を設けており、アシスタント業務を集中して効率良く学ぶことができるようになりました。
FRAME CUTやその他の似合わせの技術は、サロンでの練習と併せて、LIPPS HAIR ACADEMYの講習でも実施。デザイナー(スタイリスト)昇格後も、課題に合わせて講習を受けることができます。
LIPPS HAIR ACADEMYの講師は、LIPPSを代表するスタイリストが担当。少数精鋭なので、技術からデザインまで、きめ細かく学ぶことができます。
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