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2018.03.28

  • スタイリング

《2018年》流行るメンズヘアカラー 〜新生活のススメ〜


《2018年》春夏に流行るメンズヘアカラーを現役美容師目線で提案

様々な環境の変化がある春は、【パーマ】や【カラー】のオーダーがとても増えます。



今回はカラーに焦点を当てて

オススメのカラーと失敗しないオーダー方法をご紹介します。


また美容雑誌や美容室で使われている言葉についても

ご紹介します。




LIPPS 吉祥寺 副店長 上村政人です。

twitter:lipps_uemura

Instagram:masatouemura







①よく聞くアッシュカラーって?

②アッシュカラーができる原理

③初めてでも分かる!カラーの選び方

④カラーを行う上での注意点

⑤美容室で使われる今更聞けない用語

⑥美容室でのオーダー方法

⑦2018年流行るヘアカラーは?






①よく聞くアッシュカラーって?

毎年トレンドカラーの大本命になる【アッシュカラー

そもそもアッシュってなに?グレー?シルバー?

と思っている人。

そうです。そのあいまいでベーシックでないカラーがアッシュの魅力です。



あるサイトでは、

「アッシュ系とは直訳すると灰色。同じく灰色を意味するグレイが無彩色なのに対して、

アッシュとはねずみ色や鉛色などカラードグレイを意味します。

ヘアカラーのアッシュ系になると少し色合いが変わり、灰色が少し含まれたくすんだ色味になります。」


と表記されています。


アッシュとはグレイがかった色味全般ということです。

なので「◯◯アッシュ」「◯◯マットアッシュ」

などの多くの種類が生まれています。


ではなぜイマの日本の若者の中でアッシュは人気なのか。アッシュカラーが実現できる原理は何か。


それについては②で紹介していきます。







②アッシュカラーができる原理


もともと人の髪にはメラニン色素が含まれています。

欧米人と日本人では髪の中に含まれているメラニンの量が違います。

また【赤系】【黄系】の2つのメラニンタイプに分けられます。


色彩学で使われるカラーサークル(色相環)を見ればなぜ無彩色である、

【白・灰色】が生まれるかが分かります。





カラーは大きく分けて

有彩色】と【無彩色】の2つに分けられます。

有彩色とは、赤や黄色など色味のあるもの。

無彩色とは、白・黒・灰色など色味のないもの。


また有彩色は【RYGBP】で大まかに分けられます。

R(レッド・赤)

Y(イエロー・黄)

G(グリーン・緑)

B(ブルー・青)

P(パープル・紫)

上のカラーサークル(色相環)を見ると円状に色が配置されています。






無彩色を生み出すために必要なのが

【補色】の効果です。




色相環の中で対極に位置するカラー同士は、色味を打ち消し合います。

例えば、

赤の色味が強い人は寒色である青系を

黄の色味が強い人は紫系の色を

入れることで元々持っているメラニン色素を消してくすみを与えます。

アッシュカラーは補色の原理を利用してできているのです。



③初めてでも分かる!カラーの選び方

カラーを選ぶ上ではポイントがあります。

美容師側としても時間の少ない営業中にはポイントを3つに絞り最短で目標カラーを設定します。


●言葉でのイメージ

(爽やかに・ストリートっぽく・デビュー感が出ないくらい・透明感など)


●明るさ

(◯◯トーン)


●色味

(◯◯アッシュ・◯◯ベージュ・◯◯ブラウンなど)



たったこれだけで希望カラーに導けます。







【色味】



上の画像のようなカラーチャートといわれるものを使ってイメージの共有をしていきます。


ざっと見ても色の違いは分かりませんね。



茶色をベースにチャートの一番上の色味が混じっていると考えても頂くと分かりやすいかと思います。








【明るさ】

美容室では《トーン》という単位で説明します。

1〜20トーンまでの明るさがあり、黄色系・赤系で分けられています。

13トーンまでがブリーチなしで明るくできる限度です。

14トーン以上はブリーチになります。


トーン別の印象でいうと

1〜4 一般的な黒

5〜6 光が当たると色味が分かる程度

7〜8 暗めの茶色

9〜10 ちょうどいい中間の明るさの茶色

11〜13 明るめの茶色





14〜20トーンに関してはブリーチが必要となり、ブリーチ回数に応じてトーン数が上がります。

人によって脱色に大きく差があるので明確な回数は控えます。




色味・明るさが明確になれば残りはイメージです。

イメージに対してどのようなカラー提案をするかは美容師にかかっています。

もし心配な場合は【カラー剤の名称】【トーン数】まで指定しておくと良いでしょう。





④カラーを行う上での注意点

一般的使用するアルカリカラーについて説明します。

毛髪はキューティクルという皮で表面を覆われており、またキューティクルは1枚で繋がってるのではなく

ウロコや瓦のように重なり連なっています。

アルカリはキューティクルの皮を一度開き内部への入り口を作ります。

毛髪内のメラニン色素(赤系・黄系)を抜くと同時に色素を入れます。

人によってはしみる場合があります。トーン数が上がれば痛みも増すと考えて下さい。



❶しみ・痒み

カラー剤に含まれるジミアンという成分によるアレルギー反応、

または過酸化水素水(オキシ)による肌へのヒリヒリとした反応、の2つが考えられます。

また別理由として、傷・吹き出物(ニキビ)がある場合もしみやすくなります。

傷がある場合はカラーを控えるか根元に付けないようにお願いしましょう。




❷頭皮、生え際へのカラー付着

頭皮や生え際ギリギリまで塗っても美容室で染めれば肌に残らず綺麗に洗い落とせていますよね?

それは【乳化】のおかげです。

では【乳化】とはなにか。

メイクを落とす時クレンジングオイルと肌の上の化粧が混ざり落ちていくこと。

ホワイトボードに油性ペンで書いてしまっても同じ部分を水性ペンでなぞれば落ちること。

同じような原理です。

もし生え際や頭皮にカラー剤が残ることを心配する方は、

まだ洗い落としていない段階でお湯を全体につけて優しく頭皮や生え際も擦りましょう。

また、保護クリームでも防げます。保護クリームでは誤って肌に付いた場合でも簡単に洗い落とすことができます。

美容室には大体置いてあるので、普通に付けてもらえなかった場合は聞いてみましょう。



❸毛髪へのダメージ

明るくする力が強ければダメージも大きくなります。

なにも施術ダメージを受けていない毛髪をバージン毛といいます。

バージン毛はキューティクルが強固なのでダメージは受けにくくなっています。


❹施術後のカラー

注意すべきなのが、ストレートパーマ・縮毛矯正・デジタルパーマなど熱処理をされた毛髪です。

この場合通常のバージン毛のようにそのトーン数の薬剤を塗っても5or6トーン低い明るさになってしまいます。

例えば、【3ヶ月前に全体に縮毛矯正をかけた場合】

1ヶ月で約1.5センチ伸びるとし根元から3センチはバージン毛・それより毛先側は熱処理された毛髪

希望のカラーは10トーンで全体を同じ薬剤で染めるとどうなるか。

根元3センチは10トーン・それより毛先側は5トーンとなります。

美容室用語でいう【ネモ金】という状態です。根元が明るく毛先が暗くなることです。


セルフカラーではこのようなバージン毛でない髪を自分でカラーするので失敗が多くあります。

担当美容師には”必ず今までの施術の履歴”を正直に伝えましょう。

それが良い結果に繋がります。


❺カラー後のケア


当日はできる限りシャンプーをしないようにして下さい。

カラーが定着していない状態なので、シャンプー剤に含まれる界面活性剤がカラーを落としてしまいます。

また、黒染めや濃いネイビー系など色素の濃いものは濡れた状態からタオルに付着することがあります。

濃いカラーを入れた場合は捨ててもいいタオルや黒いタオルでお風呂に入りましょう。

ブリーチ毛の場合、カラーシャンプーというものが効果的です。

カラーシャンプーには微量の染料が入っており毎日流れ出る色素を補充できます。

シャンプー後には【洗い流すトリートメント】【洗い流さないトリートメント】両方使うと効果的です。

冒頭説明したように、キューティクルは水分を含むと開きます。

開けばもちろん中の色素は抜けやすくなります。

キューティクルを整え綺麗にトリートメントで蓋をしておけばカラーは長持ちします。





⑤美容室で今更聞けない用語

・ブリーチ

脱色。元々入っているメラニン色素を分解し薄くする薬剤。カラーの中で一番ダメージが強いです。

・リタッチカラー

新生毛(根元の伸びた部分)を既染毛(以前に染めた部分)と明るさを繋げること。


・ダブルカラー

ブリーチをした後に通常の染料が入ったカラー剤を入れること。

・アッシュ

灰色やベージュなどくすみのかかった色味の全般。アッシュといわれるカラー剤の中には紫や青などの寒色系の色素が含まれています。


・マット

緑系の色素。赤みを抑えアッシュと同様くすみを与えます。

・補色

反対に位置する色のこと。補色の原理が理解できればアッシュカラーがぐんとしやすくなります。


・キューティクル

毛髪の外側を覆うウロコ状の組織で、人の肌のようなものです。

水分を含むと毛髪内部が膨張しウロコが開きます。

・トーン

明るさのこと。1〜20までがあります。


⑥美容室でのオーダー方法

❶【画像を見せる】

言葉ではなくスマホに画像を保存しておき、見せて「こんな感じでお願いします!」が一番分かりやすいです。



❷【イメージを伝えてオススメしてもらう】

「初カラーなのですが、アッシュ系で明るすぎず暗すぎずおしゃれな感じにしたいです!」

など。美容師は毎日たくさんのカラーを行なっているので知識も豊富です。

最適のカラーをオススメしてくれるはずです。



❸【トーン数・色味を伝える】

これはあまりないですが、

「7トーンのアッシュブラウンでお願いします!」のように指定しても良いです。

明確なのでバージン毛であれば簡単に希望カラーになります。


❹【カラーチャートを見て決める】

美容室によって取り扱っているカラー剤が違います。

限られている場合、ある中からしか選べないのでチャート(毛がいっぱい付いている厚紙)を見せてもらいましょう。










⑦2018年流行るカラーは?

結局

アッシュ

でしょう。


近年の傾向を見ても

レッド系・パープル系・ネイビー系・マット系は新作がで続けていますが、

安定して半数を超えるオーダーが

【ブラウンベースのアッシュ】

です。


・ブリーチなしで最低限のダメージ

・こなれ感のあるブラウン(ベージュ)ベース

・強すぎないアッシュ感(くすみ)

・どんなファッションにも似合う


私のオススメは

【グレーパール】or【フレンチセピアアッシュ】

アッシュの中でもオーダーが非常に多く人気のカラーです。


いつでも私のところにカラーしに来てください。












いかがでしたでしょうか?分からないことがあれば

twitter・InstagramにてDM/コメント受け付けております。

twitter:lipps_uemura

Instagram:masatouemura




また更新しますのでお楽しみに!!



MENS/HAIRSTYLE





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