ピンパーマとは？

今回は【ピンパーマ】についてのご紹介をしていきます。

LIPPS吉祥寺 副店長 トップスタイリストの上村政人です。

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メンズパーマで一番よく使われるのは

Cカール(1.5回転)と言われる技法です。

それと違ってピンパーマはロッドに巻きつけないでピンで止めるパーマです。

ピンパーマってどんなスタイル？

ピンパーマとは、適度な毛束をペーパーやコットンで包み、

ロッドを使わずにカールを手作りしピンで止めた状態でかけるパーマです。

ロッドを使用するパーマに比べて緩めのカールやウェーブがかかり、

一定のカール感ではない、無造作感、くせ毛感のあるパーマに仕上がります。

ピンパーマをかける上での注意点

①パーマの持ち

一般のパーマと同じ薬剤を使用しているのですがロッドに巻きつく力が

ピンパーマにはかかっていないので、通常よりも落ちやすく感じると思います。

②ピンの痕

ロッドに巻きつけゴムで止めるパーマと違いピンパーマはペーパーで包んだ髪を

そのままピンで固定します。

毛先がパキッと折れていたり、ペーパーで包めていない髪があればうまくかかりません。

止めた部分がそのまま痕が残る意識を忘れずにピンの位置には気をつけましょう。

ピンパーマの手順

1.シャンプー・カット

2.前処理(トリートメント保護等)

3.ピンや指で髪を巻いて固定

4.パーマ液1剤 塗布

5.加温or自然放置 10〜20分前後

6.ピンを１つ外しかかり具合をチェック

7.中間水洗

8.パーマ液2剤 塗布

9.ピンを全て外し水洗

10.ドライ後スタイリングに移ります。

手順は以上になります。

ピンパーマを使った応用スタイル

ピンパーマの技法は他のパーマアレンジの土台となる技術です。

ツイストパーマから発展させてより多くのアレンジスタイルが作れます。

・ツイストパーマ

ピンパーマの毛束にひねりを加えたねじれる質感

「ツイスト」＝「ねじる」という意味で

ツイストもソフトなものからハードなものまで調整できます。

ピンパーマ+ひねり＝ツイストパーマ

ツイストパーマ＋ロッドに巻きつけ＝ツイストスパイラルパーマ

ツイストパーマ＋細かくロッドに巻きつけ＝コイルパーマ

ツイストパーマ＋針金に巻きつけ＝針金パーマ

針金パーマ＋パーマをほぐす＝アフロヘア

アフロヘア＋編み込み＝ドレッドヘア

１つの技術からここまで発展させることができます。

こんな時にピンパーマを使う！

ピンパーマは部分的にピンポイントな動きを出すのが一般的に使われます。

例えば、

「もみあげと前髪の間の顔にかかる髪を少し曲げたい」

という要望があった場合、ロッドを使うといらない丸みが出てしまいます。

そんな時に、毛先を少し曲げるピンパーマを使うと効果的です。

丸みはいらないが毛は曲げたい。

前髪も同じようにナチュラルに流すことができます。

前髪の場合は毛束を４等分もしくは５等分に小分けにします。

薬剤の強さは全体に塗布するものより１段階弱くしたものがオススメです。

襟足や部分的に使うのでポイント使いとして使っていただけると良いかと思います。

オススメのスタイリングは？

基本的に部分的に使うパーマなので通常のスタイルを作るように

ヘアスタイルに応じたWAXで構いません。

しかしピンパーマを応用したパーマは異なります。

例えばツイストパーマ。

こちらは前述したものをご覧ください。【ツイストパーマとは？】

ピンパーマを使ったスタイリング

①

【ネープレスショート】

前髪に横に曲がるピンパーマを施しています。

特に前髪はくるっと曲がるロッドでのカールは内側に空洞を作ってしまいます。

ただ髪を曲げたいだけの場合はピンパーマでボリュームを抑えつつ曲げることができます。

②

【NKO スビズマッシュ】

顔まわり・トップの束感にピンパーマを施します。

特に顔まわり。跳ねたい部分、毛先だけ顔向きに曲げたい場合に使えます。

③

【グランジツイスト】

こちらはピンパーマを応用したツイストパーマです。

パーマをかける際に毛束を手に取りねじった後に指に巻きつけピンで根元に固定します。

強めのパーマ剤で長時間放置し、チリッとした質感にできます。

詳しくは→【ツイストパーマとは？】をご覧ください。

④

【グランジジャイロマッシュ】

こちらはソフトツイストパーマです。

１回ねじり毛先はねじらない状態でロッドにスパイラルに巻きつけます。

螺旋状の束感に少しひねりを加えたジャイロ質感です。

詳しくは→【スパイラルパーマとは？】をご覧ください。

ピンパーマとは１つの手法で様々なことに活用できます。

ひとくくりにピンパーマといっても質感・回転数・ひねり・レングス・薬剤によって変化があります。

注意点を頭に入れてうまく使えば必ずパーマの幅は広がります。

ロッドの人工的な丸みでなく、技術者の思いのままにパーマが作れます。

お客様側も美容師側もきちんとしたパーマの知識を知って入れば

このパーマで本当にこのスタイルができるのか？という疑問を晴らせます。

後ほどシークレッットパーマについての記事を書こうと思っています。

また「こんなこと知りたい！！」「こんな記事書いて欲しい！」

ということがあれば、コメントをお願いします。

可能な限りはお伝えできればと思います。

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