ツイストパーマとは？

流行っているパーマスタイルですが、メンズパーマの中でも’特殊’パーマと言えます。

攻撃的なパーマスタイルで男らしさを引き立てることができます。

その話題の【ツイストパーマ】について初心者の方でも分かりやすく解説します。

LIPPS吉祥寺 副店長 トップスタイリストの上村政人です。

twitter→@lipps_uemura

Instagram→masatouemura

メンズスタイルを特に得意としていますが、ここ最近ツイストパーマを使った

特殊で一皮剥けたスタイルのオーダーが増えています。

パーマといっても様々、

ストレートパーマ/ニュアンスパーマ/ピンパーマ/スパイラルパーマ/ツイストパーマ/ドレッド/針金パーマ/アフロ

今回は特に【ツイストパーマ】に焦点を当ててご紹介していきます。

ツイストパーマってどんなスタイル？

ツイストパーマはピンパーマの技法を使用したパーマです。

「ツイスト」＝「ねじる」という意味です。

一定量を手に取り毛束をらせん状にねじりながら更に指に巻きつけてねじりを強めてピンで止めます。

固定した状態で通常よりも強い薬剤・長めの放置時間で髪を変形させていきます。

ねじることで細かくウェーブがかかり、指に巻きつけることでカールをプラスします。

【手に取る毛量】【ねじる回転数】【巻きつけの回数】【薬剤の強さ】【放置時間】

によってツイストの強さは変化します。

ツイストパーマをかける上での注意点！

①時間と料金

イメージするツイストパーマを担当の美容師さんとしっかり相談した上で施術に入ることをオススメします。

またツイストパーマは通常パーマよりも多くの時間がかかります。

よって、美容室によって通常のパーマ料金よりも多めに代金をいただくことが多いです。

ツイストパーマはパーマの中でもとても難しくし《失敗》すると髪がボロボロになり対処できなくなります。

その分多くの時間と多くの料金を頂きます。

やった後に「お金が足りません…」とならない為にも、事前に料金の確認を行っておくと安心かと思います。

②ダメージ

頭皮に大きな負担がかかります。

パーマで使用する薬剤の一番強いものを使うことが多いです。

また放置時間が長いことで髪の毛にも大きな負担がかかります。

パーマやカラーを何度も行なっている髪の毛にかけるとスタイリングできないほどのダメージや、

頭皮・肌が赤くなったりかぶれてしまうことがあります。

パーマ後にサロントリートメントやパーマ施術前に頭皮に保護オイルを塗るのも良いでしょう。

サロンのアフターケアトリートメントは市販のものよりも効果が高いことが多いです。

美容室では実際に使用して、効果を確かめながら導入してあります。

自己判断でトリートメントを選ぶよりも少し料金は高くなりますが、

美容師さんと髪質について相談しながら決めていくとトリートメントの効果を最大限に実感できるかと思います。

③適性な毛髪の長さ

最低５センチ程の長さがあると良いとされています。

理由としては、

短すぎる場合→ねじりが足りずツイスト感が出づらい。

長すぎる場合→毛髪の重さでパーマ感が伸びてしまいボリュームダウンしてしまう。

が挙げられます。

微妙なくせ毛の方や猫っ毛でへたりやすい方にはボリュームアップの効果絶大です。

ツイストパーマの手順

1.シャンプー・カット

2.前処理(トリートメント剤等)

3.毛束を手に取り、ねじって指に巻いてピンで止める

4.パーマ液1剤(還元剤)塗布 ※臭いがキツく頭皮がヒリつく場合があります

5.加温or自然放置 10分〜20分前後

6.ピンを一つ外しかかり具合をチェック ※ここでイメージする強さに還元できてなければ更に放置

7.中間水洗

8.パーマ液2剤を塗布(酸化剤) ※薬剤により二度付けの場合は薬剤に従います

9.ピンを外し水洗 ※トリートメントは水洗後に行う

10.完全ドライ後スタイリング

全体の流れはこうなります。

ツイスト技法を利用したアレンジスタイル

・ツイストスパイラルパーマ(コイルパーマ)

2つの毛束を手に取り互いに巻きつけてツイスト状にし、更にロッドに巻き込んだパーマです。

ランダムにチリッとした束感が動きます。

・針金パーマ

長めの髪が必要です。

ツイストスパイラルパーマと同じように毛束をツイスト状にし、ロッドの代わりに針金に巻きつけます。

とても細かいコイル状の巻きが連なります。

・アフロヘア

針金パーマを全体にかけ、ひとつひとつほぐしたものです。

圧倒的なボリュームとインパクトがあります。

・ドレッドヘア

針金パーマをかけてアフロ状にしたものを、更に編み込んで独立した束を幾つか作ったスタイルです。

ストリートファッションブームが再熱して少数ではありますが未だにいます。

(私が美容師になってアフロ・ドレッド・針金パーマはオーダーされたことありません)

特殊パーマの中でも

アフロ・ドレッド・針金パーマは特殊ヘア専門店でオーダーされることが多いようです。

こんな人にオススメ！

ツイストパーマをかけるとその髪は大きなダメージを受けてしまうので、大きな決意と美容師との話し合いのもと行なったほうが良いです。

比較的ゆるいツイストパーマであれば、ダメージを最低限にアレンジの幅も効きます。

猫っ毛・毛量が少ない・周りと一味違うお洒落をしたい

という方にオススメです。

スタイリングはどうやればいいの？

ツイストパーマのスタイリングはドライのみでもツイスト感が出てボリュームが出るので

朝のスタイリングが面倒という方は絡まらないように【洗い流さないトリートメント】を濡れた状態の髪に揉み込んで空気を入れ込むようにくしゃっと乾かしていくと良いでしょう。

WAX を使ったスタイリングの場合であれば【ライトハードWAX】がオススメです。

理由として、

セット力が強すぎると絡まってスタイリングどころじゃなくなります。

セット力が弱すぎるとWAXの重みでパーマがへたってしまいます。

クリームタイプのライトハードWAXを使うと【馴染ませやすさ】と【セット力】両方を兼ね備えているのでしやすいかと思います。

WAXを使用したスタイリング

①ドライ→濡れた状態の髪に洗い流さないトリートメントを揉み込み空気を含ませるようにします。

②WAX揉み込み→ライトハードWAX(クリームタイプ)を全体にまんべんなく揉み込みます。

③形作り→毛先をまとめて突き出すようにイメージする形にしていきます。しっかりとボリュームを出します。

④ボリュームダウン→でかくなりすぎてアフロのようになってしまうかと思います。いらないボリュームはここで手のひらや指の先端を使ってポイントごとにおさえていきます。

⑤スプレー→ハードスプレーでしっかり固めます。スプレーをせずに歩くとゆらゆら髪がなびいていたら100ｍ先ではめちゃくちゃな状態です。しっかりと固定しましょう。

ツイストパーマを使ったスタイル

①

②

③

④

⑤

①【ツイストドライショート】

②【グランジマットハードロックホワイトブリーチ】

③【束感グランジマットネープレス】

④【ツイストネオウルフ】

⑤【マットブラスト】×【ツイストスパイラル】

同じツイストパーマでも様々なスタイルに変化することができます。

自分のやりたいスタイル画像を保存して、美容室に持っていくとビジュアルでイメージの共有ができるので

失敗も少なくなるかと思います。

後ほど、シークレットパーマ・ピンパーマ・スパイラルパーマなどの紹介も行っていきます。

気になった方は是非引き続きご覧ください。

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